制震ダンパー

制震ダンパー(制振ダンパー)のデメリットとメリット|MER SYSTEMで実現する安心の家づくり

能登半島地震や近い将来発生が予測される南海トラフ地震など、大規模地震への備えとして住宅の地震対策に関心が高まっています。その中で「制震ダンパー(制振ダンパー)」は効果的な地震対策として注目されていますが、導入前にデメリットも正しく理解しておくことが重要です。

本記事では、制震ダンパー(制振ダンパー)のデメリットを包み隠さず解説した上で、それを上回るメリットについて専門的な視点からお伝えします。デメリットとメリットを比較検討し、後悔しない制震ダンパー(制振ダンパー)選びの参考にしてください。

制震ダンパー(制振ダンパー)とは

制震ダンパー(制振ダンパー)とは、地震による揺れのエネルギー(振動エネルギー)を吸収する役割を担う装置です。吸収した衝撃を熱に変えて逃がすことで、建物全体の変形や損傷を抑え、構造部材の破損や家具の転倒を軽減します。

基本的に、制震ダンパー(制振ダンパー)は新築のタイミングで柱や壁の内部に適切な数を設置します。耐震構造を基本とした上でさらに制震ダンパー(制振ダンパー)を取り入れることで、繰り返し起こる中規模な地震への対策としても非常に有効です。

導入前に確認!制震ダンパー(制振ダンパー)の5つのデメリット

制震ダンパー(制振ダンパー)には、導入前に知っておくべき注意点があります。これらを理解した上で判断することが、後悔しない選択につながります。ただし、どのデメリットも適切な製品選びと正しい知識によって克服または軽減できるものです。

デメリット①:単体では建物の倒壊を防げない

制震ダンパー(制振ダンパー)は揺れを低減する装置であり、建物の強度を高めるものではありません。耐震性があった上で制震(制振)や免震を加えるという位置付けになります。

対策:まずは適切な耐震性能(耐震等級)を確保した上で、制震ダンパー(制振ダンパー)を補助的に導入することが基本です。特に旧耐震基準の建物には、リフォーム時に耐震補強が絶対条件となります。

デメリット②:適切な設置場所・個数が効果を左右する

制震ダンパー(制振ダンパー)は、建物の構造や形状によって最適な設置位置や必要個数が異なります。建物ごとに構造計算や配置検討が必要となるため、DIYで設置することはできません。また設置位置が偏ってしまうと、建物の強度のバランスを崩し、制震ダンパー(制振ダンパー)を設置することが悪影響になる場合があります。

対策:専門的なシミュレーションに基づいた配置計画を立てることが重要です。信頼できるメーカーや設計者に相談し、建物に合った設置計画を作成してもらいましょう。

デメリット③:地盤の状況によって効果が限定される場合がある

地盤の硬さや建物の固有周期によって、制震ダンパー(制振ダンパー)の効果は変わってきます。特に軟弱地盤では建物の揺れが長周期化しやすく、ダンパーの特性によっては十分な減衰効果を発揮しにくい場合があります。

対策:地域の地盤特性を考慮した上で、適切な種類の制震ダンパー(制振ダンパー)を選定することが重要です。地盤調査の結果に基づいた専門的なアドバイスを受けましょう。

デメリット④:種類によっては性能劣化があり、本来はメンテナンスが必要

制震(制振)構造の寿命は製品によって異なります。しかし、壁の中に設置する製品なので基本的に点検やメンテナンスは不可です。そのため、制震(制振)を選ぶときは耐久性がポイントとなります。

対策:メンテナンスフリーで耐久性の高い高性能な製品を選ぶことで、ライフサイクルコストを抑えることができます。

デメリット⑤:設置コストがかかる

制震ダンパー(制振ダンパー)の導入には一定の費用がかかります。制震(制振)構造にかかるコストは、耐震構造に追加して発生するものです。新築時であれば数十万円程度の追加コストが必要になるケースが多くあります。具体的な金額は施工会社によって異なります。

基本的に、制震装置(制振装置)は新築のタイミングで付けるもので、後付けの場合はさらに費用がかさむ傾向があります。

対策:長期的な視点で、地震による被害軽減効果や住宅の資産価値維持といったメリットと比較検討しましょう。

制震ダンパー(制振ダンパー)の4つのメリット

デメリットをご理解いただいたところで、次は制震ダンパー(制振ダンパー)の本質的なメリットをご紹介します。デメリットとして挙げた点を上回る重要な価値があり、適切に選択し設置することで、耐震構造だけでは得られない安心と快適性を実現できます。

メリット①:繰り返し地震に強い

日本の地震は本震の後に余震が続くことが多く、この繰り返しの揺れが建物にダメージを蓄積させます。2016年の熊本地震では、震度7の地震が2度発生し、1回目の地震で損傷した建物は2回目でさらに大きな被害を受けました。

制震ダンパー(制振ダンパー)は地震エネルギーを吸収するため、建物本体の損傷を防ぐことができます。高性能な制震ダンパー(制振ダンパー)では、複数回の地震に対しても性能を維持し続けることができ、建物の長寿命化にも貢献します。

メリット②:内装や外壁被害、家具の転倒を防止

制震ダンパー(制振ダンパー)は建物の揺れを低減するため、壁や天井などの内装材の亀裂や破損、外壁のひび割れを防ぎます。さらに、家具や電化製品の転倒リスクも大幅に下げることができ、地震後の生活継続性を高めます。

震度6クラスの地震でも、制震ダンパー(制振ダンパー)を適切に設置した住宅では、内装被害が抑えられたという実例報告や調査事例が確認されています。制震(制振)構造は揺れ自体を吸収するため、人的被害のリスクも低減できます。

メリット③:免震構造より導入コストが低い

制震(制振)構造は、免震構造と比較して導入コストが大幅に低く抑えられます。免震構造は特殊な基礎工事が必要ですが、制震(制振)構造は大規模な変更なしに導入できるケースが多いです。

一般的に、制震ダンパー(制振ダンパー)の導入コストは免震構造の1/3~1/10程度といわれており、コストパフォーマンスに優れた地震対策といえます。

メリット④:住宅の資産価値を向上

制震ダンパー(制振ダンパー)を導入した住宅は、地震対策が評価され、資産価値の維持や評価向上につながる場合があります。地震リスクの高い日本では、地震対策が充実している住宅は中古市場でも評価されやすい傾向があります。

新築・既存住宅におすすめの制震ダンパー(制振ダンパー)「MER SYSTEM」

ここまで制震ダンパー(制振ダンパー)のデメリットとメリットを解説してきましたが、「結局、どの製品を選べばいいのか」という疑問が残ると思います。さまざまな制震装置(制振装置)がある中で比較ポイントが分かりにくく、何がよいか分からないという声が多いのが実情です。

ここでは、デメリットを最小化しメリットを最大化する、日本制震システム株式会社が提供する高性能制震システム「MER SYSTEM」の特長をご紹介します。

この制震ダンパー(制振ダンパー)は、油圧式(オイル)ダンパーを知り尽くした世界に誇るヤマハモーターハイドロリックシステムと共同開発した製品で、以下の特徴を持っています。

多方向の揺れに対応:用途に応じて選べる2タイプ

■Cross Type(壁内設置型)

柱と梁に設置し、横方向やねじれの揺れ、共振に効果的なタイプです。建物の構造躯体に設置する高性能な制震ダンパー(制振ダンパー)で、特殊オイル(温度不変)を使用しているため、火災の心配もありません。地震はもちろん、強風(台風)・交通振動にも効果を発揮します。

基本的には新築住宅への導入となりますが、Cross Typeであれば、リフォーム(耐震改修)時にも対応可能です。在来工法・2×4工法に対応しています。

■Base Type(基礎設置型)

基礎と土台の間に設置し、1階の床下から効果を発揮するタイプです。横揺れ・縦揺れの両方に対応します。また、電車や大型車等による交通振動にも効果を発揮します。基礎と土台の間に設置する構造上、新築時のみの設置となります。

高い耐久性

  • メンテナンスフリー
  • ヤマハ社の特許技術を採用

ヤマハ社との共同開発により、メンテナンスフリーを実現しています。壁の中に設置されているため、基本的に点検やメンテナンスはできません。そのため、制震ダンパー(制振ダンパー)を選ぶ際は、耐久性が重要なポイントとなります。

高い安全性

  • 大地震から微振動まで様々な揺れを100年間想定した耐久テストをクリア
  • オイル漏れを防ぐ高性能なオイルシールを採用
  • 1棟1棟 最適な配置計画と数値的根拠となる計算書のご提出

繰り返し地震への耐性

余震を含む複数回の地震にも効果を発揮します。地震の揺れに限らず風による超極低速な揺れや、繰り返し発生する地震にも効果を発揮します。

日本制震システムの製品の詳細はこちら

まとめ|デメリットを理解した上で、適切な製品選びを

制震ダンパー(制振ダンパー)には、設置コスト、メンテナンス制約、設置条件などのデメリットがあることは事実です。しかし、適切な製品を選び、正しく設置すれば、これらのデメリットを上回るメリットを得ることができます。

特に、繰り返し地震への強さ、内装・家具被害の防止、免震より低コスト、台風・交通振動への効果、資産価値向上といったメリットは、耐震構造だけでは得られない大きな価値です。

さまざまな制震装置(制振装置)がある中で比較ポイントが分かりにくく、何がよいか分からないという声が多いのが実情ですが、それぞれの制震装置(制振装置)は目的が異なります。重要なのは、建物の特性や地域特性に合わせた適切な製品選びです。

地震大国の日本において、家族と住まいを守るための賢明な投資として、制震ダンパー(制振ダンパー)の導入を前向きに検討されてはいかがでしょうか。

SUPERVISOR 監修者
高橋 治

高橋 治(Osamu Takahashi)

東京理科大学 工学部 建築学科 教授
/博士(工学) /構造設計一級建築士/
構造計算適合判定資格者/建築構造士

1991年、東京理科大学大学院工学研究科建築学専攻修士課程修了。株式会社構造計画研究所を経て、現職に至る。専門は建築構造設計、免震・制振技術。
「建物の安全と快適性を、革新的な技術で両立させる」ことを信条に、建築用オイルダンパーや三次元免震システムなど、最先端の耐震・免震技術の研究開発を牽引する第一人者。
日本建築学会賞(技術)や日本免震構造協会協会賞(技術賞)など受賞多数。大学発ベンチャー「株式会社サイエンス構造」の代表も務める。
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