地震対策

地震対策の完全ガイド|家・外出先で命を守る備えと優先順位

日本は、世界で発生するマグニチュード6.0以上の地震の約20%が集中する、世界有数の地震多発国です。国土面積は世界全体のわずか約0.25%に過ぎず、その狭い範囲に多くの地震が集中している点が、日本の地震リスクの大きさを示しています。

「地震対策が大切なのは分かっているけど、何から始めればいいか分からない」

「備えなければと思いつつ、後回しにしてしまっている」

そんな声をよく耳にします。

実は、阪神淡路大震災では死因の約8割が建物の倒壊や家具転倒による圧死・窒息死でした。この結果は、命を守るうえで「建物そのもの」だけでなく、「室内環境の安全確保」が極めて重要であることを示しています。多くの対策は、特別な知識や高額な費用をかけずとも、今日から実践可能です。

本記事では、「家の中の安全対策」「建物そのものの対策」「外出先での行動」など場所別に、実践的な地震対策を優先順位つきで解説します。

地震対策に完璧はありません。できることから、一つずつ始めていきましょう。

地震対策の取り組みが必要な理由|データで見る日本の地震リスク

日本で発生する地震の頻度と規模

日本は世界有数の地震多発国です。全世界の面積のわずか0.25%しかない日本で、マグニチュード6.0以上の地震の約20%が発生しています。これは、日本周辺で起こる地震が世界全体の約5分の1を占めるという驚異的な数字です。

日本は世界有数の地震多発国です。全世界の面積のわずか0.25%しかない日本で、マグニチュード6.0以上の地震の約20%が発生しています。これは、日本周辺で起こる地震が世界全体の約5分の1を占めるという驚異的な数字です。

過去の大地震から学ぶ被害の実態

過去の大地震は、私たちに多くの教訓を残しています。

  • 阪神淡路大震災(1995年):
    死因の約8割が建物の倒壊や家具転倒による圧死・窒息死でした。倒れてきたタンスや本棚の下敷きになって命を落とした方が多くいたのです。
  • 東日本大震災(2011年):
    巨大津波による甚大な被害とともに、首都圏で500万人以上の帰宅困難者が発生しました。外出先で被災した場合の備えの重要性が浮き彫りになりました。
  • 熊本地震(2016年):
    震度7の揺れが2回発生するという前例のない事態が起こりました。1回目の地震で損傷した建物が、2回目の地震で倒壊するケースも見られました。繰り返す余震への備えが、いかに重要かを教えてくれました。
  • 能登半島地震(2024年):
    最新の耐震基準で建てられた建物でも、地盤の液状化や地滑りによる被害が発生しました。建物だけでなく、立地環境も含めた総合的な対策の必要性が明らかになりました。

これらの災害は、「建物の倒壊」だけでなく、「室内の家具転倒」や「繰り返す揺れによる被害」が、多くの人的被害につながることを示しています。

今後予測される大地震と日本の地震対策の取り組み

今後30年以内に、南海トラフ地震は70~80%の確率で、首都直下型地震は70%の確率で発生すると予測されています。これらの数値は、「起こる可能性が高い災害」として、現実的に備える必要がある水準であることを示しているのです。

一方で、日本の地震対策の取り組みも進化しています。建築基準法の改正により耐震基準が強化され、新しい建物の安全性は大幅に向上しました。また、制震(制振)技術の発展により、建物の揺れを吸収するダンパーなど、より高度な地震対策も普及しつつあります。

行政・企業・家庭が一体となった防災体制の整備も進んでいます。不安を感じる必要はありません。社会全体で地震に備える時代が来ているのです。

では、私たち一人ひとりは何から始めればいいのでしょうか。地震対策の第一歩は、「自助・共助・公助」という基本的な考え方を理解することから始まります。

地震対策の基本|自助・共助・公助を理解しよう

地震対策は「自助」「共助」「公助」の3つの柱で成り立っています。それぞれの役割を理解することが、効果的な防災の第一歩です。

自助|自分と家族の命を守る対策(最優先)

自助とは、自分自身と家族の命を自分で守る取り組みです。地震発生直後は、消防や警察、自衛隊などの公的支援はすぐには届きません。発災直後の数分から数時間は、自分で自分を守るしかないのです。

具体的には、「どこにいても安全」を目指す対策(家・外出先での備え)と、「誰もが実践できる」対策(小学生から高齢者まで)が自助の中心です。家具の固定、備蓄品の準備、避難計画の作成など、家庭でできることはたくさんあります。

共助|地域で助け合う仕組み

共助とは、地域やコミュニティで助け合う取り組みです。大規模災害では、行政の支援が行き届かない場合もあります。そんなとき、隣近所で助け合える関係があれば、多くの命を救うことができます。

自治会や町内会の防災訓練への参加、近隣住民との日頃からのコミュニケーション、要配慮者(高齢者、障害者、乳幼児など)の把握と支援体制づくりなど、地域でのつながりが共助の基盤となります。

公助|行政による支援体制

公助とは、国や自治体による救助・支援活動です。避難所の開設、救援物資の配給、インフラの復旧、仮設住宅の提供など、行政による大規模な支援が公助にあたります。

ただし、公助には時間がかかることを理解しておく必要があります。大規模災害では、救援物資が届くまで最低3日、場合によっては1週間以上かかることもあります。だからこそ、自助がもっとも重要なのです。

地震対策は「場所」に応じた備えが重要

自助の中心となるのは、「家の中の安全確保」と「外出先での適切な行動」です。

次のセクションからは、室内の安全対策(寝室・リビング・キッチンなど)、建物そのものの対策(制震ダンパー(制振ダンパー))、防災グッズの準備、そして外出先での行動について、場所別に具体的な対策をご紹介します。

【場所別-家①】室内の地震対策|場所別の安全確保

私たちは1日の多くの時間を家で過ごします。地震対策でもっとも重要なのは「家の中の安全確保」です。場所別に具体的な対策を見ていきましょう。

地震対策:寝室(最重要エリア)

寝室は1日の約3分の1を過ごす場所であり、地震対策の最優先エリアです。就寝中は無防備なため、家具の転倒が直接命に関わります。

今すぐできる対策:

  1. 家具は極力置かない:理想は何も置かないことですが、やむを得ず置く場合は背の低い家具のみで、頭の方向には絶対に置かないようにしましょう。
  2. 枕元の三種の神器を用意する:懐中電灯(停電対策)、スリッパ(ガラス片から足を守る)、笛(閉じ込められたとき用)を常備しましょう。
  3. 窓ガラス対策を行う:飛散防止フィルムを貼り、ガラス飛散防止のためカーテンを閉めて就寝しましょう。

地震対策:リビング・ダイニング

家族が集まるリビング・ダイニングは、家具や家電が多い場所です。それぞれをしっかり固定しましょう。

重点対策:

  1. テレビ:テレビ台の下に耐震マットを敷いて固定します。テレビ本体の下には、耐震ジェルマットを敷くと効果的です。
  2. 食器棚:L字金具で壁に固定し、扉には地震時の開閉防止のために耐震ラッチを取り付けましょう。ガラス扉には飛散防止フィルムを貼ることが効果的です。
  3. 収納の工夫:重い物は下段、軽い物は上段にし、重心を低くすることで転倒を防ぎましょう。

地震対策:キッチン

キッチンは出火リスクが高く、重点的な対策が必要なエリアです。

火災防止対策:

  1. 冷蔵庫:耐震マットを敷くと効果的です。
  2. ガス設備:ガスを使用する住宅では、マイコンメーター(ガスメーター)の自動遮断機能が正常に機能するか定期的に確認しましょう。
  3. 消火器 :キッチンの目立つ場所に設置し、使い方を家族全員で確認しておきましょう。

地震対策:玄関・廊下(避難経路の確保)

玄関と廊下は避難経路として、常に通れる状態を保つことが最重要です。

  1. 避難経路の確保:避難経路の幅を最低60cm以上確保するために背の高い家具や廊下に物を置かないようにしましょう。
  2. 非常用持ち出し袋の設置:非常用の持ち出し袋は必ず準備しておきましょう。最近では、ショッピングセンターや通販サイトで1人用の非常用持ち出し袋も簡単に購入できるため、まずは家族分購入することから始めましょう。非常用持ち出し袋は玄関近くの取り出しやすい場所に設置しましょう。

【場所別-家②】建物そのものの地震対策|制震(制振)という選択肢

家具固定や備蓄品の準備も重要ですが、建物そのものの地震対策も見逃せません。ここでは、建物の揺れを吸収する「制震(制振)」という選択肢について解説します。

耐震・制震(制振)・免震の違いを理解しよう

建物の地震対策には、大きく分けて「耐震」「制震(制振)」「免震」の3つの方法があります。まず知っておくべき重要なこととしては、耐震は建物の基本であり、すべての建物に必要です。その上で、さらに安全性を高めるために制震(制振)や免震を追加するという位置づけになります。

それぞれの特徴を見ていきましょう。

耐震構造

  • 仕組み:壁や柱を強化し、建物を頑丈にすることで地震の揺れに耐える構造
  • 特徴
    • 建築基準法で定められた、すべての建築物に最低限必要な基本構造
    • 建物を頑丈にして建物の倒壊を防ぐ
  • 課題
    • 揺れが建物に直接伝わるため、上層階ほど揺れが激しくなる
    • 繰り返しの地震でダメージが蓄積し強度が低下する

制震(制振)構造

  • 仕組み:建物内に設置した制震ダンパー(制振ダンパー)が揺れを吸収する構造
  • 特徴
    • 揺れの低減:耐震構造のみと比べて、建物に伝わる地震エネルギーを30~50%程度吸収できる
    • 繰り返しの揺れに強い:本震だけでなく、何度も来る余震でも性能が落ちにくい
    • 室内被害の軽減:建物の衝撃が抑えられるため、家具の転倒や壁紙が裂けるリスクが減る
    • 導入のしやすさ:免震構造よりも制約が少なく安価で、工期も短く済む
  • 課題(注意点)
    • 基本的に新築時の設計段階での導入が推奨されている
    • 壁の中に設置するため、点検・メンテナンスは基本的に不可

免震構造

  • 仕組み:建物と地盤の間に免震装置を設置し、地震の揺れを建物に伝えにくくする構造
  • 特徴
    • 揺れを激減:耐震構造のみと比べて、建物に伝わる地震エネルギーを60~80%程度軽減
    • 室内被害の激減:ガタガタした激しい揺れではなく、船に乗っているようなゆっくりとした揺れになるため、室内が安全
    • 建物が無傷:建物自体へのダメージが極めて少なく、大地震の後でも補修なしで済むケースが多い
  • 課題(注意点)
    • 装置が高価で、工事も大掛かりになる
    • 装置の定期点検が義務付けられている場合が多く、ランニングコストがかかる
    • 既存建物への後付けが困難である

なぜ今、制震ダンパー(制振ダンパー)が注目されるのか

制震ダンパー(制振ダンパー)が近年注目されるのは、2016年熊本地震で明らかになった「連続大地震+長期余震」による耐震構造の限界が教訓となり、繰り返しの揺れに耐える追加対策として効果が再認識されたためです。

熊本地震の教訓

熊本地震(2016年4月)では、28時間以内に震度7が2回発生し、半年で約4,000回の余震が続きました。このとき、次のような被害が明らかになりました。

  • 1回目の地震で損傷した新耐震基準建物が、2回目で倒壊。耐震だけでは損傷蓄積が問題に
  • 繰り返し余震で建物劣化・避難ストレス増大、直接死約50人に対し災害関連死が4倍超(全体犠牲者276人)
  • 室内被害大:家具転倒・設備損傷が耐震建物でも多発

これらの実態が、耐震の「1回耐え抜き」限界を露呈し、揺れ吸収で繰り返し対応する制震ダンパー(制振ダンパー)の必要性を示しました。

制震ダンパー(制振ダンパー)の効果

制震ダンパー(制振ダンパー)は、揺れのエネルギーを吸収することで、以下の効果を発揮します。

  • 建物ダメージ軽減:ダンパーで揺れエネルギーを熱に変換・吸収し、連続地震での損傷蓄積を軽減する
  • 繰り返し余震に持続効果:性能劣化しにくく、4,000回余震のような長期対応に強い
  • 室内安全性向上:体感揺れ低減で家具転倒リスク減少、避難ストレスを軽減する
  • 資産価値維持:地震後も修復が少なく済み、復旧が早い

制震ダンパー(制振ダンパー)の種類

制震ダンパー(制振ダンパー)には、構造や素材の違いによっていくつかのタイプが存在します。それぞれの特徴を簡潔にご紹介します。

油圧式(オイル)ダンパー:

  • 仕組み:シリンダー内のピストンがオイルを押し流す際の粘性抵抗を利用
  • メリット:高い減衰力で揺れを大幅低減、繰り返しの揺れにも性能が安定
  • 注意点:オイル漏れの可能性(製品によっては高度な技術でリスクを最小化)

鋼材ダンパー:

  • 仕組み:鋼材が塑性変形する際に、振動エネルギーを熱に変換
  • メリット:建物が大きく傾くことで高い減衰効果
  • 注意点:繰り返しの振動により金属疲労の可能性、一度大きく変形すると回復困難

ゴム系ダンパー:

  • 仕組み:特殊な粘弾性ゴムの伸縮・粘性抵抗を利用
  • メリット:比較的低コスト、大規模の地震や繰り返しの余震に強い
  • 注意点:温度変化・経年で劣化しやすく耐用年数は鋼製より短い傾向、劣化・損傷時には交換が必要だがメンテナンス(修理)は困難

制震(制振)を選ぶ際のポイント:

壁の中に設置する制震ダンパー(制振ダンパー)は、基本的に点検やメンテナンスができません。そのため、製品を選ぶ際は耐久性がもっとも重要なポイントとなります。製品によって耐久年数は異なりますので、導入前に十分な確認が必要です。

【場所別-家③】本当に必要な防災グッズリスト|優先順位つきで解説

家での地震対策として、備蓄品の準備も欠かせません。防災グッズは「何でもそろえる」のではなく、本当に必要なものを優先的に準備することが重要です。

防災グッズは3つのカテゴリー

効率的な準備のために、まずは防災グッズを役割別に3つに分類しましょう。

  1. 備蓄品(在宅避難用・7日分目安)
    備蓄品とはライフラインが止まった自宅で過ごすための物資です。救援が届くまでの「自力生存」を支えます。
  2. 非常持ち出し袋(避難所用・1~3日分が目安)
    自宅が危険な場合に持ち出す最小限のセットです。両手が空くリュックにまとめ、玄関付近に置きます。
  3. 防災ポーチ(常時携帯用・1日分)
    外出先での被災に備え、バッグに常備する最小限のアイテム(モバイルバッテリーやホイッスル等)です。

この区別を理解することで、効率的に防災グッズを準備できます。

【ランキング】本当に必要な防災グッズTOP10

過去の災害の教訓から、本当に必要な防災グッズをランキング形式でご紹介します。

1位:水(1人3L/日×7日)

  • 調理用を含む(例:4人家族→84L)
  • 分散保管例:リビング24L+寝室12L+車内24L

2位:高カロリー非常食

  • 優先順位:アルファ米>缶詰>カロリーメイト
  • ローリングストック必須(賞味期限6カ月前から消費)

3位:簡易トイレ(1人5回/日×7日)

  • 凝固剤+消臭剤セットが最適

4位:LEDヘッドライト

  • 両手が使える利点(がれき撤去時必須)
  • 予備電池はリチウム電池(保存期間10年)

5位:大容量バッテリー(20,000mAh以上)

  • スマホ充電=情報生命線
  • ソーラー充電機能付きが理想

6位:救急キット+常備薬

  • 必須内容:止血パッド・抗生物質軟膏・持病薬

薬は「ファミリーサポート」で余剰処方を受ける

7位:アルミ保温シート

  • 冬期の低体温症防止

8位:防刃軍手+安全靴

  • ガラス破片からの保護

9位:手回し充電ラジオ

  • AM/FM受信+スマホ充電機能
  • 災害発生時はラジオ経由で情報発信

10位:小銭束(100円玉×20枚)

  • 公衆電話利用可能(災害時優先接続)
  • 紙幣は千円札のみ準備

100均でそろう防災グッズ活用術

防災グッズは高額な専門品だけでなく、100円ショップでも多くの有用なアイテムが手に入ります。コストを抑えながら効果的に準備しましょう。

100均で十分なもの:

懐中電灯(予備用として)、乾電池、軍手、ビニール袋(大・小)、ラップ、アルミホイル、ホイッスル、レインコート、アルミ保温シート、ウェットティッシュ、ティッシュペーパー、紙皿、紙コップ、割り箸、ガムテープ、ロープ、ライター、マッチ、筆記用具、メモ帳、タオル、手ぬぐい、歯ブラシセット

専門店で選ぶべきもの:

大容量モバイルバッテリー、高性能な簡易トイレ、長期保存食、登山用などの保温性の高い寝袋

【場所別-外出先】場所別の地震対策|いざというときの行動

地震は家にいるときだけでなく、外出先で発生する可能性もあります。職場、学校、電車、車など、場所に応じた適切な行動を知っておきましょう。

地震対策:屋外・商業施設

買い物中や街を歩いているときに地震が起きた場合の対策です。

商業施設内

  1. 落下物から頭を守る:カバンで頭を保護し、陳列棚や照明器具の下から離れる
  2. 柱や壁際に身を寄せる:建物の構造上、柱や壁際が比較的安全
  3. エレベーター・エスカレーターは使わない:階段で避難する
  4. 大きな窓ガラスから離れる:割れて飛散する危険がある

屋外

  1. ブロック塀・自動販売機から離れる:倒れてくる危険性がある
  2. 看板・ガラスに注意:上からの落下物に注意し、カバンで頭を守る
  3. 電線から離れる:切れた電線は危険
  4. 広い場所へ移動:公園など建物や塀のない安全な場所を目指す
  5. 海岸・河川から離れる:津波の危険があるためすぐに高台へ避難

地震対策:職場・オフィス

多くの方が1日の大半を過ごす職場。ここでの地震対策も重要です。

揺れを感じた場合

  1. デスクの下に潜る:頭を守ることを最優先。デスクの脚をしっかりつかみ、揺れが収まるまで動かない
  2. エレベーターは使わない:閉じ込められる危険性があるため階段で避難
  3. 慌てて外に飛び出さない:落下物の危険があるため揺れが収まってから行動

事前対策:

  1. ロッカー・書棚の固定確認:会社に固定を依頼し、自分のデスク周りは自分で対策
  2. 避難経路の確認:非常口の位置、階段の場所、集合場所を把握
  3. 職場に備蓄品を置く:スニーカー、3日分の水・食料、モバイルバッテリー、防寒具、簡易トイレ、懐中電灯、ラジオ、常備薬

地震対策:学校(子どもが知っておくべきこと)

学校にいるときに地震が起きた場合、子どもは自分で判断し行動する必要があります。

揺れを感じた場合

  1. 机の下に潜る:頭を守る「ダンゴムシのポーズ」を取り、机の脚をしっかりつかむ
  2. 窓ガラスから離れる:割れて飛散する危険がある
  3. 先生の指示を待つ:勝手に動かず、落ち着いて指示を聞く

公共交通機関での対策

通勤・通学で電車やバスを利用している方は多いでしょう。公共交通機関での対策を知っておきましょう。

揺れを感じた場合

  1. つり革・手すりにしっかりつかまる:急ブレーキに備え転倒を防ぐ
  2. 低い姿勢をとる:座れる場合は座り、立っている場合はしゃがむ
  3. 車内放送の指示に従う:運転士や車掌の指示を聞き、勝手に行動しない
  4. むやみに外に出ない:線路には降りず、二次災害の危険を避けるため駅構内で待機します。

エレベーター内にいる場合

  1. すべての階のボタンを押し、最寄り階で停止させる
  2. 停止した階で降りてすぐに外に出る
  3. 閉じ込められた場合は非常ボタンを押し、インターホンで連絡する

地震対策:車の運転中

運転中に地震が起きた場合、慌てずに適切な行動を取りましょう。

揺れを感じた場合

  1. ハザードランプを点灯 :周囲に異常を知らせる
  2. 徐々にスピードを落とす :急ブレーキは危険なため、ゆっくり減速
  3. 道路の左側に停車 :緊急車両の通行を妨げない安全な場所を選ぶ

停車後

  1. エンジンを止めて火災予防
  2. ラジオで被害状況や道路状況を確認
  3. 避難する場合はキーを付けたまま車を置き、ドアロックはしない
  4. 貴重品は持って避難し、連絡先メモを車内に残す

車内に備えておきたい防災グッズ

水、非常食、簡易トイレ、スニーカー、軍手、懐中電灯、モバイルバッテリー、ラジオ、毛布、アルミ保温シート、脱出用ハンマーなどが重要です。

新築・既存住宅におすすめの制震ダンパー(制振ダンパー)「MER SYSTEM」

制震(制振)技術の応用製品として評価されているのが、日本制震システム株式会社の「MER SYSTEM(エムイーアールシステム)」です。

この制震ダンパー(制振ダンパー)は、油圧式(オイル)ダンパーを知り尽くした世界に誇るヤマハモーターハイドロリックシステムと共同開発した製品で、以下の特徴を持っています。

多方向の揺れに対応:用途に応じて選べる2タイプ

■Cross Type(壁内設置型)

柱と梁に設置し、横方向やねじれの揺れ、共振に効果的なタイプです。建物の構造躯体に設置する高性能な制震ダンパー(制振ダンパー)で、特殊オイル(温度不変)を使用しているため、火災の心配もありません。地震はもちろん、強風(台風)・交通振動にも効果を発揮します。

基本的には新築住宅への導入となりますが、Cross Typeであれば、リフォーム(耐震改修)時にも対応可能です。在来工法・2×4工法に対応しています。

■Base Type(基礎設置型)

基礎と土台の間に設置し、1階の床下から効果を発揮するタイプです。横揺れ・縦揺れの両方に対応します。また、電車や大型車等による交通振動にも効果を発揮します。基礎と土台の間に設置する構造上、新築時のみの設置となります。

高い耐久性

  • メンテナンスフリー
  • ヤマハ社の特許技術を採用

ヤマハ社との共同開発により、メンテナンスフリーを実現しています。壁の中に設置されているため、基本的に点検やメンテナンスはできません。そのため、制震ダンパー(制振ダンパー)を選ぶ際は、耐久性が重要なポイントとなります。

高い安全性

  • 大地震から微振動まで様々な揺れを100年間想定した耐久テストをクリア
  • オイル漏れを防ぐ高性能なオイルシールを採用
  • 1棟1棟 建物毎に最適な配置計画と数値的根拠となる計算書のご提出

繰り返し地震への耐性

余震を含む複数回の地震にも効果を発揮します。地震の揺れに限らず風による超極低速な揺れや、繰り返し発生する地震にも効果を発揮します。

日本制震システムの製品の詳細はこちら

まとめ|今日から始める地震対策、小さな一歩が命を守る

地震対策は、「室内の安全確保」「建物自体の対策」「日常の備蓄」という3つの柱で成り立っています。

まず最優先すべきは、寝室の安全確保です。私たちは人生の3分の1を寝室で過ごします。就寝中の無防備な時間に地震が起きても、家具を極力置かず、枕元に懐中電灯・スリッパ・笛を用意しておけば、命を守ることができます。

次に重要なのが、1週間分の水・食料・簡易トイレの備蓄です。特に水は1人1日3リットル×7日分(家族4人なら84リットル)、簡易トイレは1人1日5回×7日分の準備が必要です。大規模災害では、救援物資が届くまで数日から1週間かかることもあります。この期間を自力で乗り切る備えが、あなたと家族の生活を支えます。

そして、建物そのものの安全性も見逃せません。耐震は建物の基本であり、すべての建物に必要です。その上で、さらに安全性を高めるために制震ダンパー(制振ダンパー)を新築時の設計段階で導入することで、揺れを30~50%軽減し、繰り返す余震にも強い住まいを実現できます。

地震対策は、一度にすべてをそろえる必要はありません。大切なのは、できることから一つずつ、着実に進めることです。小さな備えが、大きな安心につながります。

今日の一歩が、あなたと家族の命を守る力になります。

SUPERVISOR 監修者
高橋 治

高橋 治(Osamu Takahashi)

東京理科大学 工学部 建築学科 教授
/博士(工学) /構造設計一級建築士/
構造計算適合判定資格者/建築構造士

1991年、東京理科大学大学院工学研究科建築学専攻修士課程修了。株式会社構造計画研究所を経て、現職に至る。専門は建築構造設計、免震・制振技術。
「建物の安全と快適性を、革新的な技術で両立させる」ことを信条に、建築用オイルダンパーや三次元免震システムなど、最先端の耐震・免震技術の研究開発を牽引する第一人者。
日本建築学会賞(技術)や日本免震構造協会協会賞(技術賞)など受賞多数。大学発ベンチャー「株式会社サイエンス構造」の代表も務める。
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